2016年7月6日
最近人気のウェディングスタイルといえば「和装」。和装といってもその種類は様々で、どれも結婚式でしか着れないものばかり!日本人ならではの「和装」の種類とそのトレンドをあわせてご紹介します!
目次
花嫁が着る「和装」のいろいろ
白無垢
まずはやっぱり「白無垢」ですよね!ザ・日本の花嫁衣裳です。
白無垢は室町時代から婚礼に用いられるようになり、武家社会の流れを汲む婚礼の正礼装となります。打掛・掛下・帯・小物類を全て白で統一し、最も格式の高い和装の婚礼衣裳なのです。汚れのない白は花嫁の無垢な純真さを表し、「嫁ぎ先の家風に染まる」という意味が込められています。
髪型は文金高島田に綿帽子か角かくしをかぶるスタイルが一般的です。
最近では、裾や袖口、衿元に赤いラインが入っているものや、柄に金糸や銀糸の刺繍を施したものなど、華やかさを演出したものもあります。
色打掛
白以外の打掛です。色鮮やかな生地に縁起の良い文様が、刺繍・織り・染め・箔などで施され、豪華で重厚感があります。こちらも室町時代以降の武家女性の正礼装とされていました。この色打掛も実は白無垢と同格の正礼装のため、角かくしをつけ神前式にも着用することが可能です。綿帽子は真っ白なものしかないこともあり、かぶることはできません。最近では色打掛に洋髪を合わせるのも、おしゃれで人気のようです。また新和装といわれ、オーガンジー等の素材で出来た、よりドレスライクなものもあります。
引き振袖
江戸時代の武家の娘の婚礼衣裳として用いられていた正式和装で、昭和30年ごろまでは最も多く着られていました。振袖は未婚女性の第一礼装とされ、女性にとって結婚式が最後の振袖姿となります。おはしょりを作らず、着物の裾を引いて着ることから「引き振袖」の名になりました。裾のへり部分には綿を入れ、衿・袖口・裾に別布を付けて比翼仕立てにする等、成人式の振袖とは仕立てが異なります。さらに帯や小物類も違い、花嫁仕様となっているのが特徴です。こちらも角かくしをつけて神前式に着用することができます。そしてこちらも綿帽子は不可となります。
最近では、洋髪で合わせて帯や小物類のコーディネートでモダンでおしゃれな着こなしも人気があります。打掛よりも軽くて動きやすいので、レストランウエディングなどで着る人も増えてきています。
新郎は何を着る?気になる新郎和装
黒五つ紋付き羽織袴
花嫁衣裳が和装と決まれば、気になるのは新郎の和装衣裳。
「黒五つ紋付き羽織袴」が男性の正礼装となります。その名称が短縮されて「紋付袴」・「紋付」・「紋服」と呼ばれています。元は江戸時代に武家社会で略礼装として用いられていましたが、だんだん庶民男子の正礼装として着用されるようになりました。
花嫁の白無垢に「嫁ぎ先の色に染まる」という意味があるのと同様に、男性の黒には「何色にも染まらない」という意味が込められています。一家の大黒柱になる男性の強い決意を象徴しているようですね。
羽織と着物は黒羽二重に白く染め抜いた五つ紋が正式なもので、袴は黒か茶色の仙台平か博多平になります。帯は角帯、羽織紐・半衿・足袋も白で揃え、草履は畳表に白い鼻緒が正式なスタイルです。最近は、グレーや白、色物も人気がありますが、実はこれらは略礼装になり格下になってしまいます。お色直しで和装をされる場合は良いと思いますが、挙式では「黒五つ紋付き羽織袴」にしましょう。
試着のときに気を付けたい!和装ならではのチェックポイント
後姿が美しいか
着物の後姿とは、独特の美しさがあります。ドレスにはない複雑で華麗な刺繍の装飾や、和装だからこそ出せる女性らしいシルエットが本当に美しいものです。ぜひ後姿もチェックしてみてください!
着物の地色が肌の色に合っているか
ウェディングドレスでもオフホワイトやパールホワイトなど、その人に合った色というものがあるように、自分の肌色にあった色を見つけることは大切です。特に着物は刺繍で印象も変わってくるため、まずは着物の地色と自分の肌色を見ながら比較することがオススメです。
外袖(そとそで)の柄の出方がどうか?
外袖とは、袖の後ろ側になる部分のこと。和装の花嫁さんの写真を見ると、後姿ではこの外袖を目立たせるポージングがほとんど。それだけ美しさが引き立てられる重要な部分となります。ぜひこの外袖の部分も十分にチェックしてみてください。
顔色が明るく見えるかどうか?
顔色との兼ね合いも重要です。先述した地色との比較はもちろん、柄の入り方で顔の印象が変わってくることもあります。顔回りまで豪華に刺繍が入ったものや、柄自体が大きくて華やかなもの、逆に袖部分だけに刺繍をしぼっているものなど、そのパターンは本当に様々です。自分の顔色にあった一着を見つけてみてくださいね。
気に入った一着に出会えるといいですね!わからないことがあればできるだけお答えいたしますので、メールしてみて下さい。