2019年6月29日
挙式と披露宴の違いって、何でしょうか。
知っているようで意外と知らないですよね。けれど、今更人には聞けない…なんて思っている方もいるのではないでしょうか。
今回は挙式と披露宴のおおまかな流れ・内容の違いをご紹介します。
目次
挙式と披露宴って何が違うの?
結婚式とは、挙式と披露宴に分けられています。
挙式のみ、披露宴のみ、という方もいますが、多くの方は挙式と披露宴をセットで行います。
では、具体的にどんな違いがあるのでしょうか?
挙式と披露宴の目的
挙式は結婚を誓う儀式、披露宴は結婚を周りにお披露目する会です。
挙式の内容
結婚式といえば指輪の交換、誓いの言葉…ですよね。それらは基本的に挙式の中で行われます。
親族や周囲の人、宗教上の神様や仏様に結婚を誓う儀式のことです。
結婚を誓う対象は挙式の形式によっても変わってきます。
挙式の形式は大きく分けて4種類。それぞれご紹介します。
キリスト教式
キリスト教式は大きくカトリックとプロテスタントに分かれます。
・場所の呼び方
プロテスタント:礼拝堂 カトリック:御堂
・シンボル
プロテスタント:十字架 カトリック:キリストと十字架
・儀式
プロテスタント:礼拝 カトリック:ミサ
・式の進行
プロテスタント:牧師 カトリック:神父
・バージンロード
プロテスタント:白 カトリック:赤・緑
・音楽
プロテスタント:オルガンやフルート カトリック:オルガン
こうして違いを並べてみると、結婚式場などに併設しているチャペルのほとんどがプロテスタント式だということがわかりますね。みなさんになじみ深いのはプロテスタントでしょう。
その理由は、プロテスタントはキリスト教の信者以外でも挙式をすることができますが、カトリックは新郎新婦のどちらかが信者であることが条件であることです。
ただし、挙式前に結婚講習を受けることで信者以外でも挙げられることがあるので、詳しくはそれぞれの教会にきいてみるのがいいでしょう。
キリスト教式の流れ
- 神父入場
- 讃美歌斉唱
- 聖書朗読、祈祷
- 誓約
- 指輪の交換
- 誓いのキス
- 結婚宣言
- 讃美歌斉唱
- 新郎新婦退場
神前式
神前式は大正天皇の結婚式がルーツといわれており、実は一昔前まで主流だったのです。
現在も和婚ブームの影響もあり、全国各地の神社で幅広く行われています。
神前式の流れ
- 入場(参殿)
- 修祓の儀
- 祝詞奏上
- 三献の儀
- 誓詞奏上
- 玉串奉奠
- 指輪交換
- 親族杯の儀
- 退場
本来は指輪の交換はないものですが、時代に合わせた演出の一つとして取り入れられるのが一般的になってきました。
そのため宗教上の結婚を成立する儀式ではありません。
もしも「和婚だから指輪の交換は合わない」と考えている方がいれば、取り入れなくてもよいのです。
人前式
人前式は神様や仏様に結婚を誓うのではなく、その場に参列しているゲストに誓う形式です。神父さんや宮司さんがいないので、司会者を立てたり、新郎新婦自身が進行したりすることもあります。
他の種類の挙式と違って、これと決まった形はないので流れや内容は自由にアレンジすることができるのが魅力です。
オリジナル婚のブームを背景に、個性的な結婚式をしたいというカップルにとても人気です。
人前式の流れ
- 入場
- 開式宣言
- 新郎新婦紹介
- 誓約
- 婚姻届けに署名捺印
- 契りの杯
- 指輪交換
- 祝辞
- 退場
仏前式
仏前式はお寺で仏様の前に結婚を誓う形式になります。仏前式の場合は結婚トレンド調査を見ても実施される件数は少なく、現状ではお寺関係者のみ行われています。
仏前式の流れ
- 入堂
- 啓白文の朗読
- 念珠授与
- 司婚の辞
- 焼香
- 誓杯と親族固めの杯
- 祝辞
- 退場
人前式以外の挙式は宗教が関係していますが、日本では多くのカップルが宗教に関係なく挙式形式を選んでいます。
披露宴の内容
次は披露宴についてご紹介します。
披露宴とは、結婚したことを周囲に報告し、それぞれの配偶者をお披露目するために行います。
親、親戚、友人、会社の人などを招き、食事を振る舞い、ケーキカットやキャンドルサービスなどの演出を行ってゲストをおもてなしします。
他にも新婦の手紙を読んだり、デザートビュッフェをしたり、余興をしたりしてもらったりなど、新郎新婦によっても演出の内容はそれぞれです。
披露宴の大まかな流れ
披露宴は基本的に新郎新婦によって行う内容が違うのですが、一般的な内容をご紹介します。
- ゲストの入場
- 新郎新婦入場
- 開宴の挨拶
- 新郎新婦紹介
- 主賓挨拶
- 乾杯
- ウエディングケーキ入刀
- ゲストのスピーチや演出
- 新郎新婦お色直しの退場
- 新郎新婦再入場
- 余興
- 祝電紹介
- 親への手紙、記念品や花束の贈呈
- 謝辞
- 閉会の儀
- 新郎新婦の退場
- ゲストの退場とお見送り
演出は個性を出すところ
披露宴の演出は、新郎新婦の個性が一番現れるところ。
ゲストの顔ぶれによっても演出は変わってきますよね。
例えば、会社関係の人が多い場合はスピーチを取り入れてしっかりとした雰囲気に。
逆に友達が多い披露宴ならゲスト参加型の演出を取り入れるのもよいでしょう。
オリジナル婚のブームもあって、現在ではいろいろな演出のパターンがあるので、もし披露宴の準備をする場合はいろいろと考えてみてくださいね。
参考までに、人気の演出をご紹介します。
1位:ファーストバイト
2位:生い立ち紹介
3位:花嫁の手紙
結婚式に参列をしたことがある方なら、どれかを一度は見たことがあるのではないでしょうか。
最近は1.5次会が広まりつつある
披露宴ほどかしこまった会ではなく、かといって二次会ほどカジュアルではない、これまでの形には当てはまらない結婚式…いわゆる、1.5次会を行うカップルが増えています。
以前は海外挙式の帰国後に1.5次会を選び、海外挙式に招待できなかったゲストを招待して行う人が多かったのですが、最近では自分たちのやりたい結婚式の形を考えたら1.5次会になったというケースも。
結婚式の形の多様化や、費用の節約をしたうえで結婚式を挙げたいというカップルの増加もあり、1.5次会はこれからも増えていきそうです。
小規模のお食事会、会食の場合もある
ゲストの人数が少ない時は披露宴ではなくお食事会や会食にすることもあります。
イメージは、披露宴の規模を少し小さくした形式です。
披露宴と同じように司会進行をして演出も行う場合もありますし、純粋にお食事と歓談を楽しむ場合もありますので、呼ぶゲストとの関係性によって決めてよいかもしれません。
お食事会や会食のいいところは、新郎新婦が当日それほど忙しくならないので、ゲストとゆっくり時間を共有することができることです。
挙式と披露宴の順番
では、挙式と披露宴の進行の順番はどうなっているのでしょうか。
ほとんどの場合、順番は挙式→披露宴となります。
海外挙式など遠方の場合は先に披露宴をあげてから挙式をするということもありますが、大半の場合は挙式のあとに披露宴というのが一般的です。
挙式と披露宴にかかる時間
挙式と披露宴でそれぞれかかる時間は、一般的に、挙式は30分、披露宴は2時間半と言われています。
もちろん、結婚式の演出内容によって左右されますが、目安として覚えておきましょう。
開催日と開催場所
挙式と披露宴は同じ日に行われることがほとんどです。
挙式と披露宴を同じ日に実施した人は9割くらい。残りの一割は、海外で親族を招いて挙式を行い、帰国後に多くのゲストを招いて披露宴を行うというのが多いようです。
また挙式と披露宴は同じ場所で行われるケースも多く、その理由として挙げられるのが移動時間の短縮、アクセスの良さです。
挙式と披露宴が同じ会場の割合は8割。
特に年配のゲストが多い場合は、移動が楽になるので同敷地内に挙式会場と披露宴会場がある式場だと便利ですよね。
別々にある場合でも、なるべく挙式会場と披露宴会場が移動しやすいように、大半の式場は挙式会場と披露宴会場が近くにあり、離れていてもリムジンバスなどで送迎サービスを行ってくれることが多いので、別の場所で開催する場合はそこの部分も下調べしておきましょう。
挙式だけ、披露宴だけの場合は?
結婚式は挙式+披露宴(+二次会)という形式が多いですが、挙式だけ、披露宴だけ行う場合もあります。
ただ、割合的には挙式だけ、披露宴だけを行うカップルは1割にも満たないようです。
例えば披露宴はやらないと考えていた人も、食事会は開こうなど自分たちに合う形にして何かしら行うことが多く、純粋に挙式だけ、披露宴だけの人の割合は少なくなってきています。
いかがでしたか?結婚式とは、「神さまや参列者の前で結婚を誓う儀式」。披露宴とは、「結婚をお披露目するパーティー」のことをいいます。
結婚式と披露宴はセットだと思われがちですが、両方しないといけないわけではありません。自分たちはどうしたいのか、両親や相談できる人の意見も聞きながら話しあってみてくださいね!