2018年1月15日
結婚式は全国で古くから続く文化であり、地域色が色濃く出るケースも。なかでも北海道の結婚式といえば「会費制」。招待制のようにお金をかけすぎない「合理的な結婚式」とは一体どのようなものなのでしょうか。ご祝儀だけでなく、発起人や祝賀会など、そのシステムにきっと驚いてしまいますよ。
ご祝儀ではなく会費制
北海道の一般的な結婚式は招待制ではありません。会費制の結婚式がごく普通で、会費は1万5千円前後が一般的です。ご祝儀ではないので、ご祝儀袋に入れて受付へ渡すことはなく、財布から現金を取り出しそのまま渡します。会費の支払いということですね。
また、このような会費制の結婚式は「祝賀会」と呼ばれます。招待制の結婚式の「披露宴」にあたります。
結婚式を主催するのは「発起人」
一般的な結婚式では、両家ならびに新郎新婦がホストとなり、ゲストを招待するスタイルです。北海道の会費制結婚式では、主催者が「発起人」と呼ばれる人たちになります。
発起人を担うのは、新郎新婦の友人や同僚が多いです。案内状の発送や返信確認、新郎新婦のプロフィール作成から、余興、受付まで、結婚式の準備の大半に対応します。
最近では受付のみをお願いできる発起人代行というものに依頼する方も多いです。
基本的にお車代はない
北海道の会費制の結婚式とは、発起人を中心として、新郎新婦をお祝いするためにみんなが集まるというスタンス。一般的な結婚式の「新郎新婦がゲストを招待してお披露目する」という形式とは全く違います。招くという意味合いがないため、お車代も基本的に出さないようです。
引き出物は簡素なものが主流
会費をもとに計算されるので、シンプルな品物になりがちです。なかにはごく簡素な引き菓子などを1つ2つお渡しすることもあるようです。
顔見知り程度の人も出席し盛大に行われることも
数万円を用意する招待制と違い、会費制は参加しやすいことも特徴のひとつ。
両親、親族をはじめ、会社関係の方、友人なども呼んで、ゲストが招待制より増える傾向
にあります。
上座には新郎新婦の家族が着席
北海道の会費制結婚式では、両家は上座に座ります。逆に下座に座るのは発起人の人たち。
両家の席は、高砂から見て最前列の右端に新郎側、左端を新婦側とするのが一般的。ただし近年では、会費制とはいえ両家が上座に座るのは失礼として、親族席を末席にするケースも増えているようです。
いかがでしたか?受付での会費支払いや発起人など、一般的な結婚式とはずいぶん違った形式で驚かれた方も多いかもしれませんね。特にお金の面で大きな違いがあるため、知らずにご祝儀を包んでしまうとかえって気を遣わせてしまうことにもなりかねません。地域柄が出る結婚式に出席する際には事前に調べておくことが重要ですね。