2018年1月15日
結婚式はとにかくお金がかかる!というイメージを持つ人は少なくないはず。お金の話はなかなか他人にも聞きづらい……、ネットを見てもざっくりとした費用ばかりでイマイチ具体的に把握できない。今回は徹底的に細かく内訳を確認して、どんなものにどれくらいかかるか学んでいきましょう。
目次
結婚式費用の内訳
ウェディングドレスなどの衣裳にヘアメイク、挙式料や料理、会場装花など、結婚式にかかる全ての費用を「結婚式費用」といいます。会場の利用料をはじめ、細かいアイテムひとつひとつに料金が発生するので、全ての希望を実現させようとすると総額が跳ね上がってしまうことも。項目ごとの内容と額を把握して、お金をかける部分と節約する部分の切り分けが重要になってきます。
項目 | 金額 | 内訳 |
挙式料 | 120,000 | 人前式 |
料理 | 960,000 | 1人 12,000円 |
飲物 | 160,000 | 1人 2,000円 |
新婦衣裳 | 180,000 | 洋装1式 |
新郎衣裳 | 新婦衣裳に含む | 洋装1式 |
控室料 | 会場費に含む | |
席料/会場費 | 90,000 | |
美容着付 | 43,000 | |
音響照明 | 27,000 | |
介添料 | 12,000 | |
ケーキ | 35,000 | |
装花 | 70,000 | |
写真 | 73,000 | |
印刷物 | 40,000 | |
引出物 | 120,000 | |
プロデュース料 | 会場費に含む | |
サービス料 | 100,000 | |
合計 | 2,030,000 | ※80名の場合 |
目安として内訳の一例ですが、さらに安い内訳の無いパッケージプランもあります。
挙式料(初穂料)
挙式料とは、その名のとおり、挙式にかかる費用です。神前式・人前式・キリスト教式いずれも費用がかかります。神前式では神様に納めるお金という意味があり、初穂料や玉串料とも呼ばれます。人前式・キリスト教式の相場は10~20万円、神前式の場合の相場は5~15万円ほど。神前式がやや値段がおさえられる傾向にあります。
料理
披露宴でゲストへ振う料理代です。結婚式の料理=フレンチというイメージでしたが、最近では和洋折衷、イタリアンや中華なども選択できるようになっています。料理代は1人あたり1万~2万円が相場ですが、最近では料理を重視するカップルが多いです。スタンダードなコースをランクアップさせるケースが増えています。
飲物
料理とセットになる飲み物ですが、一般的に料理とは別料金として考えられます。会場によっては、料理代と飲み物がセットになっているケースも。ドリンクメニューによりますが、飲み物代としては1人あたり3~5千円程度が相場です。
新婦衣裳
ウェディングドレスをはじめとした新婦が着る衣裳です。カラードレスや和装など、お色直しを何回するかで値段も変わってきます。お色直しには衣裳代に加え、着付け代やお色直しのヘアメイク代が加算されます。衣裳代はレンタルか購入か、式場の提携先か持込みをするかなど、金額に大きな差が出ます。最近では、10万円以下で購入できる格安ドレスも登場しているので、意外と節約しやすいポイントと言えます。
新郎衣裳
タキシードなど新郎が着る衣裳代です。和装なら紋付袴なども。レンタルかオーダーメードかで金額に幅はありますが、相場は3~10万円程度。式場によっては新婦衣裳とセットとして提示されることもあります。最近は結婚式後も使えるようなデザインをオーダーすることで、長く使えるようにするケースも増加傾向にあります。
控室料
親族が利用する控室の費用です。挙式や披露宴の待ち時間に使います。両家それぞれで1室ずつ用意するケースと、両家あわせて1室とするケースがあります。相場は1~2万円程度で、挙式料などに含まれている場合もあります。
会場費/席料
会場費とは、いわゆる結婚式場の利用料。結婚式場やゲストハウス、レストラン、ホテルなど施設によって金額は大きく変動しますが、相場は5~30万といったところ。また席料とは、ゲストの席を用意するためにかかる費用のこと。会場費に含まれている場合もあります。また会場全体として金額設定されているケースと、ゲスト1名あたりの金額から計算されるケースがあります。
美容着付
衣裳の着付けとヘアメイク代になります。ヘアメイク代が含まれる場合と別に分けられている場合があります。洋装のみなら10万前後が平均的な値段で、和装をプラスすると14万前後になってきます。特に和装はかつらを使用するか、地毛で日本髪を結うかで金額に差が出ます。
音響照明
映像設備をはじめとした、音響や照明の使用料です。3~10万円程度が相場ですが、操作が会場にお任せする場合は操作料が追加されることもあります。音源を自分で用意して持ち込む場合は持ち込み料が発生するケースも。
介添料(かいぞえりょう)
介添人に対して発生する費用です。介添人とは結婚式当日、新郎新婦に付き添って進行や衣裳など身の回りのサポートをしてくれるスタッフのこと。アテンダー料とも呼ばれ、相場は1~2万円程度。ヘアメイクが兼任するケースもあり、その場合はヘアメイク料に含まれます。
ケーキ
結婚披露宴の演出として欠かせないケーキカットとファーストバイト。これらの演出はケーキがないことには始まりません。ケーキの金額はデザインや大きさ、使用する材料(フルーツなど)やデコレーションによって変わります。生のケーキはゲスト人数×千円程度が相場で、作り物であるイミテーションケーキ(レンタル)は1万5千~2万円程度が相場。多くの場合、生ケーキよりイミテーションケーキのほうが安くなるものの、イミテーションケーキであってもオリジナルケーキを作成する場合は7万円ほどになります。
装花
挙式・披露宴会場ともに飾り付ける装花代です。会場装花は平均して20~40万円程度ですが、花の種類、量、装飾場所によって変動します。代表的な高砂やゲストテーブル、エントランスなどに加え、階段やガーデン、化粧室など装飾する場所を増やすほどに加算されるので要注意。
写真
結婚式当日の写真撮影費用です。挙式の撮影、ゲストとの集合写真など指定撮影と、披露宴撮影がセットで5~10万円程度が相場です。受け渡しの写真によって変動があり、写真サイズが大きくなると、金額も高くなります。アルバム付きのプランが用意されている式場も多く、その場合は10~25万円程度が平均です。外部のカメラマンに依頼した場合、別途持込料が発生するケースもあります。
印刷物(ペーパーアイテム)
ペーパーアイテムとは招待状やメニュー表、席札など、結婚式関連の印刷物のこと。自作できるアイテムが多い印刷物ですが、式場に頼む場合、招待状の場合で1枚あたり400~600円程度と考えてよいでしょう。手作りできるアイテムが多いため、節約しやすいポイントとも言えますね。
引出物
ゲストへの感謝のしるし、ご祝儀の内祝いとして贈る引出物ですが、点数や内容、贈る相手など金額に差が出やすい項目です。友人や職場の同期と、親族や上司など目上の方への引出物を分ける傾向にあります。引出物も式場提携以外のものは持ち込み料がかかることがあります。最近ではゲストへの荷物の負担を考えて、後日ゲストの元に届く引出物の宅配サービスも登場しています。
プロデュース料
結婚式(挙式・披露宴)を企画・運営するプロデュース会社やフリーのプランナーに対して発生する費用です。式場によっては会場費に含まれている場合もあります。10~30万円程度が相場ですが、依頼内容によって金額は大きく変動します。
サービス料
挙式や披露宴を行う際の、進行サポートをするスタッフにかかる費用のこと。相場は飲食費+会場費として計算されますが、まれに15%の場合もあります。式場によってはサービス料の対象となる項目が異なることも。
大きな金額が動く結婚式ですが、その内訳は多岐に渡ることがわかりました。前もって項目がわかっていればプランナーとの調整もスムーズに運びます。何も考えずに式場まかせにしていたらあとから費用が膨れ上がってしまった!なんてことにならないように、妥協せずに二人でしっかりと確認して、ウェディングプランナーと相談してくださいね。