2017年9月15日
最近目にすることも増えてきたウェルカムスピーチ。披露宴の最初の演出として新郎(新婦の場合も)がゲストに向けて行うスピーチです。これから始まる披露宴はきっと素敵なものだろう……そう予感させるようなウェルカムスピーチで、ゲストの心をガッチリつかみたいですよね。今回はウェルカムスピーチのコツと文例集をご紹介します。
目次
ウェルカムスピーチの文例集
結婚式のスタイル「オーソドックス」
教会で挙式を行い、披露宴もオーソドックスなもの。ゲストには感謝の気持ちを伝えることをメインにし、思う存分楽しんでくつろげる披露宴にしたい。
例文:
「本日はお忙しいところ、私たちふたりのために、お越しいただきましてありがとうございます。私たちは、当式場のチャペルにおきまして、さきほど滞りなく挙式を行いました。
いま夫婦となった喜びと責任の重さを感じています。 本日は、日頃お世話になっているみなさまをお招きして、ささやかながらこの席を設けさせていただきました。
限られた時間のなか、行き届かないことがあるかとは存じますが、皆様には楽しい時間をお過ごしいただければ幸いです。」
結婚式のスタイル「料理が自慢の式場」
結婚式当日が大雨となってしまった。雨の中ゲストに足を運んでもらう形に。式場は料理に定評があるところで、特に有名パティシエによるデザートを味わってもらいたい。
例文:
「本日はお足元の悪いところ、私たちふたりのために、ご出席いただき心より感謝申し上げます。雨降って地固まるとは言うものの、ここまでの大雨を起こすつもりではございませんでしたが、これで夫婦円満が約束されたものと大船にのった気持ちでおります。
さて、みなさまへの感謝の気持ちといたしまして、こちらの会場で宴席を設けさせていただきました。本日の料理は私たちも試食したなかでも最高のもの、またデザートは有名なパティシエの手によるものです。 どうぞみなさま、お楽しみいただき、おくつろぎいただければ幸いです。」
結婚式のスタイル「神前式で厳格な結婚式」
神前式での挙式。ゲストも高齢な方や上司が多く、堅めのスピーチで場を締めるようなものにしたい。
例文:
「本日は大変お忙しい中、私どものためにお越しいただきまして誠にありがとうございます。さきほど私たちは○○神社の神聖なる神前におきまして、夫婦の誓いを立ててまいりました。私たちはこれより夫婦として手をとりあって歩んでいける喜びとともに、その責任感に身が引き締まる思いでおります。なにより、この佳き日を迎えることができましたのも、ひとえに皆様のおかげでございます。 ささやかではございますが、少しでも日頃の感謝の気持ちをお伝えいたしたく、お食事をご用意させていただきました。短い時間ではございますが、お楽しみいただけましたら幸いでございます。」
結婚式のスタイル「二人でつくる結婚式」
遠方からのゲストが多い。挙式は人前式にし、ウェルカムスピーチも新郎新婦二人で行おうと考えている。
例文:
新郎
「本日は、連休の最中、また遠路はるばるお越しいただきまして、まことにありがとうございます。みなさまに見守られながら、夫婦の誓いを交わしたいとの思いから、さきほど人前式にて結婚式を執り行いました。」
新婦:
「日頃より、私たちふたりのことを温かく見守ってくださり、心より感謝申し上げます。」 新郎:
「本日は、日頃の感謝の気持ちをお伝えいたしたく、みなさまをお招きさせていただきました。」
新婦:
「お料理のメニューは、レストランの方々にご協力いただきながら、ふたりで一生懸命考えて決めたものです。」
新郎:
「とてもおいしいお料理ばかりです。必ずご満足いただけるものと確信しています。」
新婦:
「短い時間のなか、いたらないこともあるかとは思いますが、」
新郎新婦:
「どうぞ、ごゆっくりお楽しみください!」
結婚式のスタイル「カジュアル」
挙式、披露宴ともに、アットホームな形式。ゲストも親族と友人のみ。ユニークなスピーチで場を盛り上げたい。
例文:
「本日は、僕たちふたりのための結婚パーティーにお集まりいただきましてありがとうございます。さきほど、とても素敵な結婚式を無事に執り行うことができました。本当に今、僕は、〇〇ちゃんと結婚できて、うれしくて仕方ありません。僕たちの両親に負けないような、楽しくおもしろい夫婦になってみせます!また今日の会場は、実は僕たちふたりが最初にデートしたレストランです。○○シェフにお願いして、最高のおもてなしを用意していただきました。是非、楽しんで行ってくださいね!」
ウェルカムスピーチを成功させる2つのコツ
スピーチの目的を知る
ウェルカムスピーチは、ホストによるゲストへ向けてのおもてなしの気持ちを表現したものです。
ゲストへの感謝を伝える
ゲストは新郎・新婦ふたりのために予定を空けて出席してくれています。遠方から来るゲスト、高齢のゲスト、多忙なゲスト、など様々な事情があります。そんななか「ふたりのために!」と集ってくれているのです。
まずは披露宴の冒頭で、出席いただいたことへの感謝の気持ちを伝えましょう。
会場の雰囲気を和ませる
結婚披露宴はフォーマルな場です。ドレスコードがあり、新郎新婦・ゲスト双方ともマナーを意識する必要があります。とはいえ、堅くなりすぎてみんなが緊張するような場では、せっかくのパーティーを楽しむことができません。もてなす側の「ホスト」として、マナーも保ちつつ、それでいて和やかな雰囲気になるようなスピーチを心がけましょう。
ゲストの気持ちを盛り上げる
披露宴冒頭のウェルカムスピーチで、これから始まる演出の予告を含めると、ゲストは興味がそそられるはず。たとえば、ふたりで工夫した料理メニューやとっておきの余興など、思わず見てみたい、食べてみたい、というような紹介をはさむと、ゲストの気持ちはグッと披露宴に持っていかれます。
スピーチの基本構成を知る
結婚披露宴は新郎新婦のふたりにとっての人生一番の晴れ舞台といえます。観客すべての注目が集まるスピーチは緊張もピークに。できる限り簡潔に短く済ませたいとも思いますよね。逆にゲストにしてみても、最初から長いスピーチでは一気に疲れてしまいます。 およそ1、2分におさまる構成を意識しましょう。
ゲストへのお礼
まずは披露宴に出席してくれたゲストに、お礼の言葉を伝えます。
「今日はお忙しいところ、私たち□□と△△の結婚披露宴にご出席いただきましてありがとうございます。」
結婚式の報告
披露宴に先んじてふたりが無事に結婚式を済ませ、晴れて「夫婦」となった報告をします。
「さきほど当式場の教会にて、挙式を滞りなく済ませました。□□と△△は晴れて夫婦となりましたことを、みなさまにご報告いたします。」
披露宴の趣旨説明
パーティーを開いた目的などを述べます。
「本日は、ささやかではございますが、日頃から私たちふたりを見守ってくださっているみなさまに感謝の気持ちをお伝えいたしたく、このような会をご用意させていただきました。」
結びの言葉
スピーチを締める言葉です。これから始まる披露宴を楽しんでくださいと、盛り上がる言葉で締めます。
「では、短い時間ではございますが、どうぞごゆっくりおくつろぎください。本日はありがとうございます。」
いかがでしたか?素敵な披露宴を予感させるふたりらしいスピーチでゲストの心をグッと引き寄せてみてくださいね。