2017年9月15日
結婚式で一番の泣けるポイントとなる「花嫁の手紙」。一生に一度、初めて改まって綴る親への手紙、思いは大きすぎるけれど何から書いてよいか分からない……。あなたの素敵な手紙を完成させるひとつのきっかけとなるように、「花嫁の手紙」を書くための大切なアドバイスを文例を交えてご紹介します。
目次
花嫁の手紙の構成は?基本的な組み立て方
花嫁の手紙のベースとなる構成は以下の3つ。
- 書き出し(導入)
- エピソード(展開)
- 結び
この3部構成で、各セクションでどのような内容にするか決めてから書き始めるとスムーズです。手紙全体もまとまりのあるものに仕上がります。
書き出し(導入)
手紙を書く相手への呼びかけから始まり、いまの心境を綴ります。ただし長すぎる前置きは聞いているゲストは飽きやすいので、短く簡潔にまとめましょう。
エピソード(展開)
幼少時代の思い出や、嬉しかった・楽しかった記憶、反対に謝りたいことなど、ゲストがイメージしやすい実際のエピソードを選びましょう。父親と母親とエピソードは別にしてそれぞれに分けて伝えると印象に残ります。
結び
これまでの流れをふまえながら、感謝の気持ちとこれからの抱負などをあわせた前向きな内容で結びます。ここで新郎側の親への言葉を添えるのも好印象です。
花嫁の手紙の参考に。【セクション別】文例集
文例集:書き出し(導入)
まずは第一声となる前置き部分です。手紙を読む時間をもらうことについて、ゲストへ断りをいれると丁寧な印象に。その後、親への呼びかけへと移ると自然です。
ゲストへの断りの文例
- 本日はお忙しいところ、私たちの結婚式へご列席いただきましてありがとうございます。この場をお借りして、両親への手紙を読ませていただくことをお許しください。
- 本日は、たくさんの方にお集まりいただき、お祝いしてくださいましたこと心から嬉しく思います。ここで私から両親へ、感謝の言葉を申し上げることをお許しください。
親への呼びかけの文例
- お父さん、お母さん。今日まで○年間、大切に育ててくれてありがとう。子供だったころを振り返ると、いろいろな思い出が浮かんできます。
- お父さん、お母さん。今日まで○年間、本当にお世話になりました。こうしてたくさんの方々に見守られて結婚式を挙げることができたのも、お父さんとお母さんのおかげです。
文例集:エピソード(展開)
エピソードの内容は人それぞれですので、自分のエピソードを思い出すきっかけにしてください。
子供時代の思い出の文例
- まだ小さかったころ、お父さんはなかなか寝付けない私を毎晩ドライブに連れていってくれましたね。ようやく寝たと思い引き返すと、コースが違うと泣き出し、ずいぶん困らせたようですね。
- 私がまだ小さかったころ、大好きな絵本を何度も読んでくれたお母さん。せっかく新しい絵本を買っても、古いお気に入りの絵本じゃなきゃイヤだと泣いてしまったりしていましたね。
- 小さい頃は体が弱くて学校を休むことも多かった私に、学校の授業に遅れをとらないようにと、家で一緒に勉強してくれたお父さん。小学校は休みがちだったけど、授業にもついていくことができました。
- 運動会の徒競走ではいつもビリだった私ですが、毎年お母さんの作ってくれる美味しくて豪華なお弁当はとても良い思い出です。私もいつか自分の子どもができたら、お母さんと同じように美味しいお弁当を作って運動会へ応援しに行きたいです。
嬉しかった・楽しかったエピソードの文例
- 単身赴任だったお父さんとは月に2回ほどしか会えず、その日がとても待ち遠しくて、カレンダーに印をつけて待ちわびていました。
- お菓子づくりが得意なお母さんは、私の自慢でした。友達が遊びにくるといつも手作りのクッキーを焼いてくれて、友達に羨ましがられて嬉しかったのをよく覚えています。
- 子どものころは引っ込み思案で、授業参観で手を挙げることも恥ずかしかった私に、「今は自分で話すことが苦手でも、他人の話をちゃんと聞くことができるあなたなら、いずれ人前で話すことも上手になるよ」と励ましてくれたお父さん。社会に出てから“聞き上手”とほめられる度にお父さんの顔が思い出されました。
過去の失敗や後悔を謝る文例
- 思い起こせばお父さんにはいつも反抗してばかりでした。門限を守らずに叱られれば、もう帰りたくないと家を出ていつも迷惑をかけたこと、反省しています。
- お母さんがしてくれる家事を、当たり前のことのように思っていた私。お父さんと自分の服を一緒に洗わないで!と文句ばかりのくせ、自分では手伝いもせず、いつも困らせていましたね。
- 高校生のころ、頭の中はダイエットのことばかりできちんと食事をとらなかった私に、栄養バランスを考えて健康的なごはんを用意してくれたお母さん。あのときの食事がわたしの丈夫なからだを作り、今は△△さん(夫の名前)のために作る食事にとても役立っています。
家族みんなに対してのお礼・感謝の文例
- 私が志望している大学に入学できるようにと、毎朝神社にお参りに行ってくれたおばあちゃん。受験の日、手に握らせてくれたお守りのおかげで、緊張せずに試験を受けることができました。無事に合格することができたのはおばあちゃんのおかげです。
- 小学校のころは家に帰るとすぐに外に遊びに行ってしまっていた私に、「子供は元気なほうがいい」といつもあたたかい目でみてくれていたおじいちゃん。お転婆でずいぶん困らせてしまったけれど、おかげで大きな病気をすることもなく丈夫に育つことができました。
- 歩くのが遅い私のことを、置いていくことなくいつも一緒に学校に行ってくれたお兄ちゃん。ずっと私のそばにいてくれてありがとう。
花嫁の手紙 結び文例集
最後は結びの部分です。自分の親だけでなく、新郎側の親やゲストに対してのメッセージを添えると聞いている人全員へ気持ちが伝わります。
新郎の親へのメッセージの文例
- 〇〇さんのお父さん、お母さん。私たちの結婚を認めてくださってありがとうございます。これからはふたりで力を合わせ、明るく幸せな家庭を築いていきたいと思っています。
- 〇〇さんのお父さん、お母さん。今日から家族の一員となれることをうれしく思います。おふたりのように仲のいい夫婦を目指していきますので、これからもよろしくお願いいたします。
ゲストへの感謝や今後の抱負の文例
- こうして今日のよい日を迎えることができたのも、ご列席くださったみなさまのおかげです。まだまだ未熟な私たちですが、どうぞ温かく見守ってくださいますようお願い申し上げます。
- 私たちの新しい出発を、こんなにも多くの方々に祝福していただき、感謝しています。この気持ちをいつまでも忘れず、助け合っていこうと思います。これからもご指導のほどお願いいたします。
まとめ
いかがでしたか?これまでの想いをしっかりと伝えることと、結婚式で多くのゲストの前で読むことを想定しながら、あなたにしか書けない世界でひとつだけの「花嫁の手紙」を作成してくださいね。