2018年6月1日
女性にとって結婚とはどんなものでしょうか?恋愛結婚、お見合い結婚、一昔前ならば政略結婚などその形態は様々です。一概には言えませんが、現代における結婚というものは女性にとって憧れるものですよね。そこで、皆さんは最近よく耳にする「ナシ婚」というものをご存知でしょうか?今回はナシ婚について触れていきたいと思います。
目次
ナシ婚とは
ナシ婚とは結婚式の形態の一つで、結婚をする際に挙式・結婚披露宴を行わず、役所に婚姻届を提出するだけで完結します。実はこのナシ婚、21世紀以降の日本において徐々に増加しています。
近年における結婚の実態
2011年、67万件の夫婦が結婚したという厚生労働省の調査データがある中で、結婚式を行った夫婦というのが35万件ほど。近年では結婚を行われる場合でも、その半数近くがナシ婚となっているのです。
ナシ婚を選ぶ事情
ナシ婚が選ばれる理由としては「披露宴に数百万円もの費用がかかる」「他のことに金銭を使いたい」など、特に経済的事情が大多数を占めています。2000年代以降では、結婚式に多額の費用をかけるよりも貯金をし、旅行など他の事に費用をかけたいという考えが多くなってきています。また、そもそも昔とは価値観が異なってきており、新郎新婦が結婚式のような式典を好まないという場合や、いわゆるさずかり婚であったため結婚式を行わない(行えない)、あるいは夫妻いずれかまたは両方が再婚または再々婚であるためという理由も。
ナシ婚経験者の体験談
親族や友人・周囲に気を遣わせてしまった
結婚式では、双方の親類と顔合わせし挨拶をする機会ができます。ナシ婚だと上手に「披露の機会」を設けないと、ご自身の親戚づきあいの度合いによっては周囲に迷惑をかけてしまう場合もあります。たとえ披露宴なしだったとしても、親類に関しては後日食事会等を開いて引き合わせておくようにしましょう。また、ナシ婚体験者が結婚を周囲に報告した際、自分の結婚式でご祝儀をいただいたからという理由で、ナシ婚にも関わらず同額のご祝儀をいただいたというケースもあります。ナシ婚の場合、このように周囲の方の対応が難しい場合がほとんどです。
ウェディングドレスを着られない
結婚式の新婦は本当に綺麗なものです。普段からあまり美容に時間をかけない人も、結婚式前にはブライダルエステやブライダルシェービングに通い、ダイエットをする場合も少なくありません。また、ほとんどの女性にとって、プロの方にヘアメイクをしてもらって純白のドレスを着るという経験は結婚式以外ではないでしょう。結婚式の日に向けて自分を磨き、プロの手で仕上げてもらえる。「最高の状態の自分」を演出することができるのが結婚式です。ナシ婚経験者の中には、純白のドレスも絢爛豪華な打掛も着たことがなく、この「最高の状態の自分」を知る機会を逃してしまったと話す人もいます。他の機会でパーティ用のカラードレスやホワイトのドレスを着れたとしても、結婚式での新婦だけの特権、ウェディングドレスとはやはり自分にとっての価値も重みも綺麗さも違うように感じられてしまう方も。
ナシ婚でもやっておくべきこと
たとえ結婚式をしなかったとしても、周囲への結婚報告は最低限のマナーです。結婚報告をしていなかったことによる周囲とのトラブルもありますので、報告は必ずするようにしましょう。以下で報告の方法をご紹介していきます。
自分の口から直接伝える
結婚の報告は、家族や親類、仲の良い友人には顔を合わせて丁寧に伝えたいものですね。遠方だったりなかなか直接会えない人でも、上司などお世話になった人であれば電話を入れるようにしましょう。
はがきで結婚報告
知り合い全員に電話するのは大変だという時には、「結婚報告はがき」を出すとよいでしょう。はがきの文面には次の内容が含まれていればOKです。
・結婚したこと
・これからもよろしくねというメッセージ
・旧姓(結婚して苗字が変わった人のみ)
・新住所(引っ越した人のみ)
また、最近では年賀状で結婚報告をする人も増えています。
メールや連絡用アプリ
連絡手段として便利なメールや連絡用アプリですが、最近では結婚報告に使う人も増えています。ただし、中にはこれを失礼と感じる人も。特に上司や親戚など、目上の人には避けるようにしましょう。同世代の友人であればメールでも問題ありませんが、一人ひとり丁寧に分けて送るのがマナーです。
SNS
近年、FacebookやTwitterでの結婚報告の投稿が非常に増えてきました。見た人の中には「抵抗がない」という声もあれば、「親しい友人の結婚をFacebookで知って悲しかった」という声も。SNSを結婚報告で利用するときには「公開範囲」や「文面」に気を使ってスマートにお知らせしたいものですね。
いかがでしたか?実際のナシ婚体験者の意見を参考に、後悔の無いよう決めていきたいものですよね。一生で一度の、自分が主役の晴れ舞台。自分史上最も美しい状態での思い出は、金銭や手間と天秤にかけず、大切にしたいものですね。