2018年9月3日
結婚式と聞くと、まずは親族を呼んで、ゲストを呼んで・・。一般的には、大勢の人が集まるパーティを想像しますよね。ところが実は、「2人だけ」の結婚式というものも可能なのです!一体どのようなものなのでしょうか?普通の結婚式との違いは?今話題の「2人だけの結婚式」についてご紹介していきます。
目次
2人だけの結婚式とは?
「2人だけの結婚式」とは、「友人ゲストなどはもちろん、家族や親族も呼ばずに新郎新婦2人だけで挙げる結婚式」のこと。ゲストがいないのでもちろん披露宴もカット、挙式のみ行うのが一般的です。2人だけで挙式をする場合でも、ゲストがいる通常の挙式と大まかな流れは同じ。たとえば一般的な教会式(キリスト教式)の場合だと、式の進行はだいたい以下のような流れになります。
1 入場
2 誓いの言葉
3 指輪の交換
4 誓いのキス
5 退場
ここで、ひとつ大きく違うのが「入場」のシーン。通常の挙式の場合、父親が新婦と腕を組んでバージンロードを歩くのが主流です。2人だけの結婚式の場合は、新郎新婦2人で一緒に入場するか、または通常の式のように新郎は祭壇の前で待ち、新婦が一人で入場します。また、ゲストがいない分「お互いに花を贈り合う」や「お互いに宛てた手紙を読み上げる」といった演出を取り入れるなど、挙式の流れを自由にアレンジできる場合も。
2人だけの結婚式。メリットは?
結婚式の会場や日取りを決めやすい
2人だけの結婚式は、なんと言っても会場と日程が決めやすいことがポイントの一つです。普通、結婚式場を選ぶにあたり、招待するゲストの人数や住んでいるエリアなどから場所やアクセスを考慮しなくてはなりません。2人だけの結婚式の場合、海外など多少離れたところでも好きな場所を選びやすくなります。また、日程についてもひとつ大きなアドバンテージがあります。通常であれば、多くのゲストの都合を考慮し休日を選ぶことがほとんどですが、2人だけなら都合がつけば平日でも行えます。「予約が取りにくい人気の会場も平日なら予約が取れた!」なんてことも。
結婚式の準備が楽
2人だけの結婚式の場合は披露宴を行わないため、招待状や席次表の作成、引き出物の手配といった準備がありません。準備期間も2人だけの式ではだいたい3ヶ月以内と短め。プランによっては、数週間~1ヶ月ほどの準備で行えるところもあります。半年から長いと1年近くもかかることもある通常の結婚式準備と比べても、とても短く済むことがわかります。「お互い仕事が忙しくて結婚式の準備にあまり時間をかけられない」「なるべく早く式を挙げたい」というカップルにとっては嬉しいメリットですね。
人目を気にせず結婚式を楽しめる
「親の前で誓いのキスをするのは恥ずかしい。」「みんなの注目を浴びるのは苦手。新郎のスピーチや花嫁の手紙なんて無理!」そんなカップルも、2人だけなら結婚式を楽しめそうです。せっかくなら2人だけの世界に浸って、ロマンティックな写真を撮ってもらいたいですね。
費用を抑えることができる
2人だけの結婚式は、披露宴を行わず挙式のみになります。そのため、基本的に費用が発生するのは「挙式料」や「衣裳代」、「ヘアメイク代」、「写真・DVD代」などの挙式にかかる部分のみ。シンプルな挙式だと20万円ほどで挙げられるプランもあるので、「式は挙げたいけど費用をなるべく抑えたい」というカップルにぴったりです。
デメリットは?
やっぱりさみしい!
人目を気にせず、自由にアレンジした挙式を楽しめる反面、2人だけの結婚式はどうしても盛り上がりに欠けることも。ただ、2人だけの厳かな雰囲気の中で行うので、「神聖な誓いの儀式」という雰囲気は味わえそうです。式場によっては、スタッフが拍手やフラワーシャワーで盛り上げてくれるサービスもあるので、合わせてチェックしたいですね。
親や周囲の理解を得られにくい
愛する自分の子の晴れ姿を楽しみにしている親は多いものです。結婚が決まった段階で、当然、結婚式での我が子の晴れ姿を見ることができると考えている親御さんも多く、「2人だけで挙げたい」となると疑問に思う方も。周囲に対しては、なぜ2人だけで結婚式を挙げたいのか納得してもらえるようにきちんと事前に説明をしましょう。もしくは、結婚式とは別にお披露目会や食事会を開くという手も有効です。これは特に親族に対しては非常に意味のあるものになるでしょう。周囲にも理解してもらえるように、事前にしっかり話し合っておくことが重要です。
人気のスタイルは?費用は?
国内リゾート地で!
2人だけの結婚式では、沖縄や北海道、軽井沢など、国内のリゾート地にあるチャペルで結婚式を挙げるスタイルが人気です。リゾートならではの開放感も楽しみながら式に臨めそうですね。結婚した後も、毎年の記念日に挙式を行ったその地へ旅行で訪れるのも素敵です。費用は場所やシーズンなどによりかなり幅がありますが、挙式料でいうと10~20万円ぐらいが目安とされています。ここに「衣裳代」や「写真代」、「旅費」などが加わるイメージです。
海外で!
最近では2人だけの海外挙式を選ぶカップルも多くいます。ハワイやバリ島などのビーチリゾートはもちろん、ヨーロッパの教会での結婚式も人気です。海外ならではの景色の中で、フォトジェニックな挙式写真を残せそうですね。海外挙式の場合でも、挙式料は数万円~25万円程度が目安。ただ、「衣裳代」、「写真代などのオプション代」、「渡航費用」に加え、「現地での滞在費」も含めると、全体の相場は100~250万円ぐらいになるようです。ただ、新婚旅行も兼ねていると考えるとそう高いものでもないかもしれません。もちろんエリアや滞在日数、オプションによって費用は変わってきます。詳しくはウェディングサロンや旅行代理店でチェックしてみましょう。
地元の神社で!
「遠出は無理」「費用を抑えたい」「あまり日数が取れない・・」そんな場合は、近くの神社で挙式をする「和婚」スタイルはいかがでしょうか?挙式を行う神社の拝殿はそれほど広くないことが多いため、2人だけの挙式にぴったり。お神酒(みき)を二人で交互に飲む「三献の儀(さんこんのぎ)」など、本格的な和の儀式を体験できるのも、このスタイルならでは。2人だけという空間が、より一層厳かな「契りの儀式」にしてくれること間違いなしです。
いかがでしたか? 最近では、多くのゲストを招待する結婚式だけが主流ではなくなってきました。自分たちが主役の晴れ舞台。家族にも相談しながら、2人だけの素敵な結婚式を挙げてくださいね。