2018年10月15日
結婚披露宴で新郎新婦が座る高砂の近くには、存在感を放つウェディングケーキ。段数が多いもの、たくさんのフルーツをあしらったものなど、とにかく種類が豊富です。オリジナルデザインをオーダーできるプランもあるため、結婚式の数だけケーキがあると言っても過言ではないほど。そんなウェディングケーキを使った演出といえば、なにを思い浮かべますか?定番の演出以外にも、最近はさまざまな楽しい演出が増えています。今回はウェディングケーキを使った演出を、ちょっと特殊なものも合わせてご紹介していきます。
目次
シャッターチャンス編
ケーキ入刀
「ウェディングケーキを使った演出と言えば?」と聞かれたら、まず真っ先に想像する人も多い王道の演出。司会者の「新郎新婦の初めての共同作業です!」なんてフレーズも、結婚式に参列するたびに耳にするのではないでしょうか。昔からある定番の演出ですが、いつの時代も変わらず人気です。心に残る大切なセレモニーの一つになるので、写真で残すのはもちろん、動画を撮ってあとから見返してみたいですね。
カラードリップケーキ
カラードリップケーキをご存知でしょうか?これは、新郎新婦がチョコシロップや蜂蜜などのソースをケーキにかけることで、ゲストたちの目の前でウェディングケーキを完成させていく演出です。美しいガラス細工に収まったソースがゆっくりと流れ出し、その場でケーキが完成していく・・・。その様子はSNS上でも映えそうですね。ぜひ動画で残したいもの。こちらもケーキ入刀と同様に『初めての共同作業』となる上に、ケーキを”完成させる”ということで、縁起のよい演出とされています。
珍しいウェディングケーキ編
中には少し変わった演出も。「ゲストも驚くウェディングケーキの演出をしたい!」や、「他人と違ったことをしたい!」そんな新郎新婦は要チェックです。
ドーナツタワー
SNSにも映える珍しいウェディングケーキを用意したいなら、ドーナツを積み上げた『ドーナツタワー』がオススメ。インパクトがある上に、カラフルなアイシングを施したさまざまなカラーのドーナツを組み合わせれば、ポップでかわいいタワーに。カラフルなアラザンとたくさんのリボンをあしらうことで、メルヘンチックな雰囲気を演出できます。「かわいいものが大好き!」という新婦にぴったりなウェディングケーキの一つです。
クロカンブッシュ
クロカンブッシュとは、プチシュークリームを円錐状に積み上げたツリー状のケーキ。実はフランスの伝統的なウェディングケーキです。シュークリームの“シュー”は“キャベツ”という意味で、子孫繁栄や豊かな収穫を願うものとして食されてきました。クリスマスツリーのように頂上に飾りをつけたり、チョコや飴細工を散りばめたりしてみては。装飾次第でさまざまな表情を持たせることができるので、会場や衣裳の雰囲気に合わせたデザインでオーダーしても素敵です。
感動・笑い編
ウェディングケーキの演出には、3つの“〇〇バイト”があります。バイトは英語で『かじる』という意味。あなたにぴったりな〇〇バイトはどれでしょうか?
ファーストバイト
こちらも定番の演出と言われている「ファーストバイト」。新郎新婦がお互いに、ウェディングケーキを一口ずつ食べさせ合います。新郎から新婦へは「一生食べるものには困らせません」という想いを込め、新婦から新郎へは「いつもおいしい料理を作ります」という想いがこめられています。なお、新婦から新郎へのファーストバイトには、両掌を合わせたときよりもサイズがありそうな大きなスプーンを使うのもオススメ。一口が大きければ大きいほど、愛も大きい!という司会者の煽りも相まって、“巨大な一口”を受け入れケーキに顔から突っ込む新郎に、会場は笑いに包まれること間違いなしです。
サンクスバイト
サンクスバイトは、新郎新婦からお世話になった人にケーキを食べさせてあげる演出です。「いままでありがとう」の気持ちを込め、両親はもちろん、祖父母や兄弟、友人など、食べてもらう相手はどなたでも大丈夫。「両親に食べさせるのは少し照れくさい・・。」そんな気持ちもあるかもしれませんが、「いままで育ててくれてありがとう」の気持ちを伝える貴重なシーンの一つです。ぜひおいしいケーキを召し上がってもらいましょう!
ラストバイト
ラストバイトは、サンクスバイトとは反対に、母親から新郎新婦にケーキを食べさせてもらう演出になります。産まれて初めて食事を与えた母親から子どもへの、『食べおさめ・養いおさめ』という意味が込められています。愛する人と結婚し、家庭を持つために旅立っていく子どもを、見送る側として食べさせる最後の食事になります。我が子を大切に育ててきた母親としても感動的なシーンなので、ぜひ取り入れてみては。
ゲスト全員に感謝を!全員参加型編
ウェディングケーキを使った、ゲストたちと楽しめる演出もオススメです。結婚披露宴において、常にスケジュールの中心にいる新郎新婦は忙しく、ゲストたちとの時間がなかなか取れません。そんなときは、新郎新婦とゲストが交流できる時間や、ゲーム性のある演出があると尚良いでしょう。
新郎新婦がゲストテーブルを回るケーキサーブ
新郎新婦がゲストテーブル卓を回り、ひとりひとりにケーキを手渡しします。ゲストひとりひとりと会話ができるのがうれしいポイント。まら、ゲスト側としてもシャッターチャンスです。ケーキを持ったスタッフが新郎新婦とともにテーブルを回るので、新郎新婦は基本的には手ぶらで移動します。ゲストたちは座ったまま歓談することになるため、ご年配の方が多い・職場関係など目上の方が多いという場合には、こちらの方法がオススメです。
ケーキを配る新郎新婦の元にゲストへ来てもらうケーキサーブ
先ほどのケーキサーブと真逆で、カットされたケーキが並ぶテーブルの前に新郎新婦が並び、訪れたゲストたちへケーキを配る方法です。ゲストの人数が少ない場合や会場内をゲストたちが無理なく歩けるゆとりがある場合にはこちらもオススメ。ケーキ待ちの列が長くなってしまわないよう、テーブルごとにタイミングをずらすようにしましょう。学生時代の友人たちが一緒になって並ぶ場面はゲストたちも盛り上がり、なによりかわいらしい演出です。
ラッキードラジェ
ドラジェとは、アーモンドをカラフルな砂糖でコーティングしたもので、ヨーロッパに古くから伝わるお祝い用のお菓子です。これをゲストたちに配るケーキの中にいくつかランダムに忍ばせておき、当たった人にサプライズをするというのが『ラッキードラジェ』。プレゼントを渡したり、スピーチをお願いしたり、ケーキを食べ終えるまでわくわくドキドキできるこの演出は、どの年代の人もゲーム感覚で楽しめること間違いなし。「普段甘いものはあまり食べないかも」というゲストも、ドラジェを探してついケーキを食べきってしまう人も。ドラジェが当たった人は幸せになれるという言い伝えもあるので、幸せのお裾分けという意味でもピッタリですね。
いかがでしたか?披露宴会場でも存在感を放つウェディングケーキは、楽しいものから感動的なものまで、様々な演出に使うことができます。結婚式の準主役として、ウェディングケーキを盛大に活用してみてはいかがでしょうか。