2019年4月1日
最近では「入籍する必要が感じられない」などの理由で、入籍しないで事実上の結婚生活を送るカップルが少しずつ増えています。入籍せずに事実婚として生活する場合、入籍するのとどんな違いがあるのでしょうか?メリットとデメリットを紹介していきます!
事実婚とは
結婚を決めたら入籍するという考えが一般的ですが、もしカップルが入籍せずに結婚生活を送るのであれば、「事実婚」という扱いになります。「内縁の妻(夫)」という言葉を耳にしたことがあると思いますが意味は同じです。
事実婚とは、
・「夫婦である」とお互い認識している
・共同生活を行っている
・世間に夫婦として認められている
という条件が揃っていれば「事実婚」といえるでしょう。
メリットは?
最大のメリットは、「性を変えなくていい」ことでしょう。キャリアを積んでいるので仕事上、性を変えたくない場合や、単純にずっと名乗ってきた性に愛着があるから変えたくないなどと性を変えたくない理由は様々だと思います。
手続きでいうと、
・運転免許証など、各種免許の変更
・パスポートの変更
・銀行、証券会社などの金融機関、キャッシュカードなどの名義変更
・マイナンバーもしくは通知カードの変更
・クレジットカードの変更
・保険の契約者、被保険者の姓の変更、受取人の変更
・携帯電話の名義変更
・保有資格の変更
こんなに省くことができるものがあります。
デメリットは?
デメリットは何個かあげられます。
まず、事実婚では税金の「配偶者控除」や「扶養控除」が認められません。事実婚だと、配偶者や扶養の対象者なのにも関わらず、入籍していないとこれらの控除はみとめられません。税金の負担が多くなってしまう場合があります。
また、入籍しているとできる「代理手続き」はできません。委任状が必要になったり、入院手術のときにもサインができなかったりと不便なこともあります。
そして、いずれカップルの間にお子さんが産まれたとき、子どもは自動的に母親の戸籍に入ります。この場合父親との親子関係が法的に認められていないので、父親から扶養や相続の権利がないので、「認知」の手続きが必要になります。
同様に、長い目で見たときに事実婚では相続の権利がないので遺言書を作成する必要があります。遺言により相続ができたとしても、相続税がかかってしまいます。
まだまだ日本では事実婚は浸透していません。様々な多様化が進む中、夫婦のかたちも多様化していくかもしれません。事実婚を選ぶカップルも増えていくことでしょう。大切なことは二人が納得して幸せに生きること。入籍するかどうかは二人の自由です。メリットとデメリットを考えて、どんな家族になりたいかじっくり話し合えるといいですね!
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