2016年7月20日
ウェディングといったらやはり主役は花嫁!ドレスの情報は溢れていますが、新郎のタキシードのことはあまりわからない方も多いのでは?友達の結婚式で見た新郎のタキシードがかっこよかった、でもどういうタイプのタキシードなのかもわからない・・・。今回はタキシードの種類や似合う体型まで、新郎を素敵に仕上げるポイントをご紹介します!
目次
時間帯別にチェック!タキシードの種類
まずは、タキシードにはどんな種類があるかをお教えします。フォーマル服におけるドレスコードでは、時間帯別にウェアを選ぶ必要があります。選び方の目安は、「陽のある時間かどうか?」ということ。それぞれの違いを理解してピッタリの一着を探してみましょう。
Day time 昼間の時間帯
モーニングコート
昼(午後6時まで)の正礼装として広く親しまれており、昼間の時間帯で最も格式の高い服装です。フロックコートを乗馬用に前裾を斜めに大きくカットしたスタイル。元々18世紀の英国貴族が乗馬を朝の日課としており、そのまま宮廷に上がれるように礼服化されたことがデザインのルーツだとか。グレー系のベストが一般的で、黒とグレーの縦縞のコールズボンを合わせます。わかりやすい例として、内閣発足のときの階段での写真を挙げてみます。こちらで着用されているものがモーニングとなります。新郎用としては、黒、グレー、白などで全身を統一しているものが多く、前裾が斜めに丸くカットされたモーニングカットやカッタウェイカットと呼ばれる形で、衿は剣先のように尖ったピークドラペル。前あわせはシングルブレストという生地を重ねない形で、ボタンはひとつのものが一般的です。上着の後ろの裾を短めにしたショートモーニングコートもあります。しかし日本の婚礼シーンでは、時間帯に関係なく新郎新婦のお父さまがお召しになることが多いようです。
フロックコート
こちらも昼間の正礼装です。モーニングコートに比べ、ジャケットの前裾が水平にカットされた直線的なロングシルエットが特徴です。モーニングはこのフロックコートの改良版ですので、こちらはより伝統的で品格ある正礼装と言えます。19世紀中ごろから20世紀初頭に男性用の礼装として広く親しまれた服装で、その当時はダブルブレストと呼ばれるジャケット生地を重ね合わせて着用するものが主流だったそうです。最近では、上着の丈を短くしてより脚が長く、スタイルアップして見えるショートフロックコートもスタイリッシュな印象で人気があります。
ディレクターズスーツ
昼間の準礼装です。ブラックスーツの上着とモーニングのコールズボンを組み合わせたスタイルになります。モーニングコートとブラックスーツの中間の礼装ですので、カジュアルな会場におすすめです。
Evening time 夜間の時間帯
タキシード
タキシードは、次にご紹介するテールコートよりはやや略式と見なされ、部類としては準礼装に該当します。別名としては「ディナージャケット」や「スモーキング」と呼ばれることもあります。黒の上下にシルクの襟、同じくシルクの黒の蝶ネクタイとカマーバンドを合わせ、ベストは着用しません。ですが、新郎用としては、襟の形やカラーバリエーションが豊富で、ベストを着用するスタイルの物が多くなっています。近年の日本の婚礼シーンにおいては、フロックコートとタキシードをかけ合わせたようなデザインのものを総称して「タキシード」と呼ぶ傾向にもあるようです。フォーマル感をアップすることで、教会式からカジュアルなレストランウエディングまで着用できるようになっています。また上着の丈を長めにしたロングタキシードもあります。
テールコート
いわゆる燕尾服ですね。こちらは夜(午後6時以降)の正礼装で、夜間のもっとも格式高い装いです。上着の前はウエスト丈で、後ろはツバメの尾(燕尾)のように長く膝あたりまであり、裾が二つに割れています。白の蝶ネクタイとベストを合わせるのが正式で、「ホワイトタイ」と呼ばれるドレスコードです。靴はエナメルの靴を履きます。上下とも黒が一般的ですが、白、グレー、ネイビーなどのカラーバリエーションもあります。
以上に見られるように、フォーマルスーツは午後6時が起点。時間帯によってふさわしいスタイルが変わります。しかし日本では欧米ほど厳格に守られているわけではありません。特に結婚式に関しては、「新郎の衣裳」として挙式当日は時間帯に関係なく1日中着用されます。また、時代によって流行も変化していきます。今現在、新郎の衣裳としては、タキシード、ロングタキシード,フロックコートが主流で、モーニングコートよりも上着の丈が短めのショートモーニングコートも、スタイリッシュな印象で人気があります。
また、シャツ、ネクタイ、ポケットチーフ、カフスボタン等の小物もカラーバリエーションが豊富にあるので、おしゃれに自分らしい着こなしが出来ますね。
体型別で選ぶ!似合うタキシードの見つけ方
これだけ種類があれば体型によって似合うものと避けた方が良いものと出てきますよね。言い換えれば、体型に合わせて選べるほど種類が豊富だということ!知っていれば絶対得する体型別の似合うタキシードをご紹介します。
Type1.小柄・痩せ型
このタイプにオススメなのが、光沢のある明るめのカラーのもの。締まって見える同色暗めのものの反対ととらえてください。シルエットも細見のピッタリしたものより、すっきりと着られるものだとタキシードに着られている感がなく見栄えします。
Type2.小柄・ふとめ体型
横幅があるので、とにかく縦のラインを意識してください。その場合、重心を高く見せる前丈の短いテールコートはオススメのデザインです。色を合わせるとさらに縦ラインを強調できます。また逆に短めのパンツ丈やジャケットの丈が長いものは避けましょう。
Type3.長身・痩せ型
ヒョロリとした体型をカバーできれば長身を活かして見栄えするタイプです。ピッタリとしたラインのものはますます細さを強調しますので、若干のゆとりを持ったものを選びましょう。さらにそのゆとりをほどよくカバーしてくれるフロックコートを合わせるとベター。長身だからこそ着こなせるバランスといえますね。
Type4.長身・大柄
縦も横もおおきい、とにかく大柄タイプ。スッキリとした印象を持たせるには、体の中心にポイントを持ってくることが大事です。タイとベストに締まった濃い色やストライプをもってくることで、スッキリとスタイリッシュにまとめることができます。
Type5.がっちり、幅広タイプ
アメフト選手のように、肩が広く逆三角形のこのタイプ。横幅を強調しないようにするのがポイントとなりますので、ジャケットとパンツの色を変えるいわゆるジャケパンスタイルがおすすめ。少しカジュアルになりますが、素材感に気を付ければグッとオシャレな新郎になれるかも。逆に顔の近くにポイントを足してしまう蝶ネクタイや、前丈の短いテールコートは避けた方が良いでしょう。
Type6.下半身ががっちり、太ももパツパツタイプ
スポーツマンに多いこのタイプ。下半身が特にがっちりしていますので、サイズ調整から気を付けておかないといけません。ウエストにあわせるとパンツが入らないということも。そのうえで、少しでも下半身が細く見えるように、前述のジャケパンスタイルで下に濃い色を持ってくるスタイルがオススメ。パンツを濃い色にするのはこのタイプにはとても大事です。またこちらも、太ももが丸見えのテールコートは避けた方がよさそうですね。
Type7.なで肩タイプ
なで肩を強調しないように、顔周りにボリュームを出すことが大事です。首元に変化を出すためにシャツの色味をジャケットと変えたり、ジャケットの襟にラペルパイピングで幅を足すのも素敵ですね。逆に襟幅が細いショールカラーは避けましょう。
いかがでしたか?新郎衣裳といってもこれだけ種類があるので、是非彼に似合うピッタリの一着を見つけてみてくださいね。