2018年12月17日
人前式(じんぜんしき)とは、結婚の誓いを神様やご先祖様に対して行う代わりに、ゲスト全員に結婚の証人となってもらうスタイルの結婚式です。「両家で宗教が違う・・。」というカップルや、「人とは違う場所で挙式をして、オリジナリティ溢れる演出を考えたい!」というカップルにオススメです。ここでは、人前式の魅力や他の挙式スタイルとの違い、そして式次第例・実際の費用感なども解説していきます。
目次
人前式の魅力とは?
まずは人前式をした先輩カップルのアンケートから見えてきた、人前式が選ばれる理由とその魅力をご紹介します。
なぜ人前式を選んだの?
・ゲストと一緒に楽しめる挙式にしたかったから(約55%)
・両家の宗教上の問題で・宗教に関係なく挙げたかったから(約40%)
・比較的安く挙げることができたから(約35%)
・他には自由な演出ができたから(約25%)
アンケートでは、「ゲストと一緒に楽しめる挙式にしたかったから」という回答が半数以上に。人前式は式次第に決まりがありません。厳かな雰囲気というよりは、ゲスト参加型のセレモニーを企画するなどで、一緒になって楽しめる祝宴の場をつくることができる点が支持されているようです。また、教会式(チャペル式)での牧師様や聖歌隊の手配、仏前式の僧侶手配が必要ないため、その分の費用が抑えられるというメリットも。なお、人前式は教会式と違い、必ずしも十字架をかける必要はありません。普段教会式が行われているチャペルでも十字架が外せるチャペルであれば、人前式も実施できます。そもそも人前式を行う場所に決まりはないため、ガーデンや披露宴会場など好きな場所を選ぶことも可能です。
人前式の流れは?
人前式の挙式自体は30分程度が目安です。なお、人前式になじみのないご年配ゲストにも列席いただく場合は、冒頭でオリジナルの進行であることを説明しておくと○。人前式は基本的に流れも演出も自由ですが、以下では一般的な流れをご紹介します。
列席者入場
まずはゲストの入場。全員が婚姻の証人です。
入場
ゲスト全員が見守る中、新郎・新婦のふたりが入場します。新郎だけ先に入場し、チャペル式チックに行うことも。
開式宣言
司会者が開式を宣言します。ここで、ゲストに結婚の証人となってもらう人前式である旨を説明するのが一般的。
誓いの言葉を拝読
ふたりで考えた誓いの言葉を、ゲストみんなに聴いてもらいます。最近ではひな形の用意もあるので安心です。
指輪交換
結婚の誓約として指輪を交換します。新郎、新婦の順にお互いの薬指にはめます。
結婚誓約書にサイン
結婚証明書に、新郎・新婦の順で署名します。ここにゲスト代表の署名が加わる場合も。
結婚の成立宣言
チャペル式では牧師がおこなう「結婚成立宣言」は、人前式では司会者が行います。結婚証明書をゲストに見せ、ふたりの結婚を宣言します。
閉式の言葉
司会者が閉式を宣言。ゲストに結婚立ち会いの礼を述べます。
挙式後
挙式後、一般的には新郎新婦が中座しお色直しへ。退場前にフラワーシャワーやライスシャワーなどの演出でゲストがふたりを祝福します。
人前式にかかる費用は?
挙式にかかる費用相場は、教会式なら20万円前後、神前式は5万円~20万円超と、会場や神社によってさまざま。いずれもある程度相場が決まっていますが、人前式の場合は場所やプログラムを自由に組むことができるので、かかる費用も人によって様々。ここでは、一般的に人前式に必要な項目とその費用相場をご紹介します。
会場使用料
チャペル
教会式の費用と大きく変わらず20万円前後が目安。聖歌隊を入れる、入れないなどによって多少変動します。
披露宴会場
追加演出によって利用時間が長くなれば、その分延長料金がかかる場合も。気になる会場は、延長料金等をチェックしておきましょう。
ガーデンや屋外
目安としては10万~15万円前後。リゾート地などでは誘致を目的としているために安く提供している場所もあるので、気になる施設や会場には個別に交渉しても○。
司会
教会式では牧師様、神前式では神主様にあたる役割です。人前式では友人に司会進行をお願いする場合も。ただ、式全体の進行に関わる大事な役割なので、披露宴の司会者や会場の担当者にお願いしたほうが安心です。いずれにせよ牧師様や神主様にお願いするよりも費用は安く抑えることができます。依頼する相手別のかかる費用相場は以下のようなイメージ。
友人
謝礼として5,000円~1万円程度
披露宴の司会者
5万円~10万円程度
披露宴の司会者以外の会場スタッフ
0円~3万円程度
演出代
人前式では自由な演出プログラムを組むことが可能です。取り入れたい演出がある場合は、挙式をする会場でそれが実施できるかどうかの確認を。先に外せない演出を列挙し、実施可能な会場から探すという手も○。予め人前式の演出プログラムとして用意されていたり、オプションで手配してもらえたりする場合は、各々どの程度費用がかかるのかを見積もってもらいましょう。また、演出にかかわる物品等で、会場では用意できない場合は自己手配になります。アイテムの持ち込み可否や持ち込み料の有無もチェックしておきたいですね。
いかがでしたか?人前式は、宗教や格式を気にする必要がない挙式スタイルであるため昨今では特に人気があるようです。自分たちだけの素敵な結婚式の形を見つけていきましょう。